練習したいのに指が痛くて弦を押さえられない。
指先の皮がむけてお風呂がしみる…。
この辛い時期に、無理をして指を痛めるか、それとも正しい対策を知って乗り越えるかで、その後の上達スピードは大きく変わります。
本記事では、初心者が指の痛みを最小限に抑えるコツを解説します。
「指が痛いから今日は練習を休もうかな」と思っているあなた。諦める前に、まずはこの記事の対策を一つ試してみてください。
ギターで指が痛くなる理由

ギターを弾いていて指が痛くなる理由は大きく分けて3つあります。
指先がまだ柔らかいから(身体的理由)
普段の生活で、指先に細い金属を強く押し付けることはありません。
皮膚がその刺激に慣れていないため、最初はすぐに痛みがでてきます。
- 練習を続けると、指先の皮膚が厚く硬くなり痛みを感じなくなります。ギターダコは上達の証です。
皮がめくれると回復に時間がかかるので無理しない程度に練習するといいよ
皮が固くなって職人みたいな指先になっても慣れてきたら元に戻っていくから安心してね
指が痛いけどどうしても練習したいって方は専用の指サックもあります。
必要以上に指に力を入れすぎている(技術的理由)
「音が綺麗に出ない!」と焦るあまり、親指と人差指でネックを万力のように強く挟み込んでいませんか?
- ギターは、「フレット(金属の棒)」に弦が触れていれば音が出ます。 指板(木の部分)までギュウギュウに押し込む必要はありません。
フレットの際を押さえると軽い力できれいな音が出るよ
押さえた状態から徐々に力を抜いていって鳴るポイントを探る練習を取り入れると効率よく押さえる感覚がつかめるよ
ギターの「弦高」が高すぎる(楽器の状態)
これが意外と多い盲点です。弦高とは、弦と指板の隙間のこと。
- この隙間が広すぎると、弦を押さえるのに強い力が必要になります。
- 特に安価なギターや、長い間メンテナンスしていないギターは、ネックが反って弦高が高くなっていることがよくあります。
あなたのギターの弦高はどうでしょうか?
アコギの弦高の目安として、6弦12フレットで隙間が2.5mm、1弦12フレットで隙間が2.0mmがバランスの取れた高さです。
高すぎると押さえる力が必要になり、指が痛くなりやすくなります。
逆に低すぎると押さえやすくはなりますが、ビビり音が出やすくなります。
初心者の頃は安いギターで弾いてて、弦高とか全然気にしてなかったんですよ。でも、ちょっといいギターに替えたら 「え、めっちゃ弾きやすいじゃん!」って本気でびっくりしました。
いつもと違うギターに触れることも大事だね。
ギター指の痛みの軽減テクニック


ギターの指の痛みは、気合で耐えるものではありません。
物理的な負担を減らし、体のケアを行うことで劇的に改善します。以下の3つのアプローチを今日から試してみてください。
指を立てて「指先の中心」で押さえる
この押さえ方だと、柔らかい部分が弦に当たってしまい、痛みが強くなります。
そこで大事なのが、
指をしっかり立てる
指先の中心(骨の少し硬い部分)で押さえる
これだけで押さえた時の痛みがグッと減り、音もクリアに鳴りやすくなります。
親指は添えるだけでギュッと握りこまないように気をつけてね
弦を細くする
ギター本体のセッティングを変えることで、指への負担を下げることができます。
特に初心者のうちは「弾きやすさ」を最優先すべきで、弦を細くすることで弦の張力が弱くなり、指への負担が大幅に軽減されます。
アコギの場合「11-52」や「10-47」に落としてみてください。
だいぶ弾きやすくなります。
コーティング弦を使うとツルツルで指にも優しいよ
古い弦を使うと表面がザラザラで指先を傷つけやすくなるよ
指先ケア
ギターの指先が痛いときは、まず冷水で冷やすと炎症が落ち着きます。
大事なのは皮がめくれてきても剝がさないこと。
自然に固まってくるタコを育てるほうが回復が早くなります。
はじめのうちは違和感があるかもしれませんが、弾いているうちに慣れてきますし指も戻っていきます。
指の皮がめくれそうになったら右手の練習に切り替えたりして乗り越えましょう。
ギターの指が痛い時期を乗り越える練習法


指の痛みに慣れていないうちは短時間×複数回の練習をしましょう。
短時間×複数回で練習することによりフォームが崩れるのを防止できます。
また人間は思い出す回数が多くなればなるほど記憶に残りやすいので、覚えたいフレーズや理論を覚えるのにも効果的です。
あと初心者のうちは左手に意識がいきがちなので、指が痛い時期に右手のストロークやリズム練習をしておくことで痛みの時期を乗り越えたときにグンと上達します。
指の痛みの先にある上達とマインドセット


指の痛みはギターをする人は誰もが通る道です。
ギターの練習を続けていると、必ず痛みはなくなっていくので無理せず練習していきましょう!
初心者のうちは左手ばかりに意識がいきがちなので、指が痛い時期こそ右手を練習するチャンスだと思って頑張りましょう。
小さな工夫が後の成果に結びついていくので指の痛みに負けないでください。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

