「ギターの弦って、毎日緩めたほうがいいの?」
ギター初心者の方からよく聞かれる疑問のひとつです。
弦を緩めずに放置して大丈夫なのか、緩めるとしたらどのくらい?
実はこの疑問、ギターの種類や使用頻度、保管環境によって答えが変わってくるんです。
この記事では、エレキ・アコースティック・クラシックギターの各ケースごとに「弦を緩めるべきかどうか」「緩め方や注意点」などを詳しく解説します!
ギター弦は毎日緩めなくてOK。でも保管時は注意!

まず結論からお伝えすると…
ギターの弦は、毎日緩めなくても大丈夫です!
特に、日常的に弾く場合や、保管環境が一定に保たれている場合は、弦を毎回緩める必要はありません。
頻繁にチューニングするのが面倒という方や、毎日少しずつでも練習している方にとっては、そのままの張力を維持しておく方が快適です。
弦を張った状態のほうが、ネックにかかるテンションが安定し、音の安定性にもつながります。
ですが、状況によっては弦を緩めることが推奨されるケースも存在します。
たとえば以下のような場合です。
- 数週間〜数ヶ月以上、長期間ギターを弾かない予定がある
- 湿度や気温の変化が激しい場所(夏場の高湿度・冬場の乾燥など)にギターを保管する
- ビンテージギターや、ネックやボディが繊細な設計のギターを所有している
こうした場合、弦の強い張力が長期間ネックにかかることで、ネックの反りやボディのゆがみの原因になることがあります。そのため、保管時には1音〜2音ほど弦を緩めておくと安心です。
エレキギター、アコースティックギター、クラシックギター、それぞれ弦の材質やテンションが異なり、ネックの負担具合にも違いがありますので、次章で楽器別に詳しく解説していきましょう。
【楽器別】弦を緩めるべきかどうか

エレキギターの弦は毎回緩めなくていい
エレキギターの弦は比較的テンションが低く、ネックの強度も高いため、基本的には毎回緩める必要はありません。特に日常的に演奏する方であれば、弦を緩めることでかえってチューニングの手間が増えてしまう場合があります。
ただし、長期間弾かない場合や、湿度や気温の変化が激しい場所に保管する場合には注意が必要です。
エレキギターのネックも木材で作られているため、過度な湿気や乾燥によって反りや歪みが発生するリスクがあります。
長期間弾かない場合、1〜2音ほど緩めておくと安心です。また、ビンテージモデルや高級エレキギターをお持ちの方は、より丁寧な管理を心がけましょう。
アコースティックギターの弦は弦のテンションが強い
アコースティックギターはスチール弦のテンションが強く、ネックやブリッジにかかる負担が大きくなる構造です。そのため、エレキギター以上に弦の張力に気を配る必要があります。
1〜2週間以上弾かない場合は、半音〜1音程度緩めるのがベターです。
特に乾燥や湿気の影響を受けやすい木材部分が多いため、ケースに入れて保管するだけでなく、湿度調整剤なども併用するとさらに安心です。
また、アコギの構造上、ネックだけでなくトップ板の反りや割れを防ぐ意味でも弦を緩めることは有効です。
特に冬場の乾燥時期は要注意。こまめな弦の管理が、ギター全体の寿命にも直結します。

クラシックギターは弦を緩める方が安心
クラシックギターはナイロン弦を使用しており、スチール弦に比べてテンションが低くなっています。
しかし、ネックが細めでデリケートな構造を持つため、弦を緩めて保管する習慣をつけた方が安心です。
特にクラシックギターは湿度変化に敏感なことが多く、木材の膨張・収縮がネックや指板に影響を与えやすい特徴があるので保管環境にも注意が必要です。
ナイロン弦はスチール弦と比べ、緩めた後も元に戻りやすく、チューニングの手間がさほど増えないので弦を緩める癖をつけておくといいです。
また、ガット弦を使用している場合はさらに伸縮性が高いため、緩めることでより安心して保管できます。
大切なクラシックギターを長持ちさせるために、弦の緩め方と保管環境の両方に気を配りましょう。
ギター弦を緩めるメリット・デメリット

メリット
- ネックの反り防止:弦の張力を軽減することで、ネックの歪みや反りのリスクを減らします。
- 長期保管時の安心:数週間〜数ヶ月ギターを弾かない場合、弦の張力を軽くしておくことでネックやボディへの負担が少なくなり、反りやボディの変形を防ぎます。
- 湿度・気温の変動に対応:緩めた弦は外部環境の変化の影響を受けにくく、湿気による膨張や乾燥による収縮からネックを守る役割を果たします。
デメリット
- 弦が戻りにくくなる:特に新品弦の場合、まだ弦が伸びきっていない状態で頻繁に緩めると、毎回のチューニングが必要になり手間が増えます。
- 弦交換の頻度が増える:弦を緩めすぎたり、頻繁に張力を変えたりすると、金属疲労が進みやすくなり切れやすくなります。
- 手間がかかる:毎回緩めて、弾くたびにまた戻す作業が発生するため、手軽にギターを弾きたい方にとっては負担に感じるかもしれません。
ギター弦を緩める方向・ペグはどれくらい緩める?
弦を緩める方向は基本的に「チューニングペグを反時計回り」に回します。
これは、弦の張力を弱める動きであり、どのギタータイプでも基本的なルールは同じです。
ただし、稀にギターによってペグの配置や回転方向が異なる場合もあるので、実際に操作する際はギターの種類やモデルに応じて確認しながら調整しましょう。
目安は以下になります。
- エレキ・アコギ:半音〜1音下げ(1〜2回転程度)
- 通常のチューニングから半音または1音下げることで、ネックへの負担を適度に減らせます。1〜2回ペグを回すだけで十分です。
- クラシックギター:1〜2音下げでもOK
- ナイロン弦はスチール弦よりも柔らかく戻りやすいので、より大胆に1音〜2音下げても問題ありません。特に長期保管時はおすすめです。
また、弦を緩めすぎると注意が必要です。
完全に張力をなくしてしまうと、
- 弦がブリッジ部分で外れる
- ペグポストで巻きが緩み、ほどけてしまう
- 弦がバラバラになって扱いにくくなる
といったリスクが発生します。特に巻き弦(3弦〜6弦)では、巻きがほどけることで弦の寿命が縮まることもあるので注意が必要です。
適度な緩め方を心がけ、無理のない範囲で管理しましょう。
ギターの弦を緩める頻度・タイミングの目安
状況 | 緩める必要性 | 目安 |
---|---|---|
毎日弾く | 必要なし | 弾き終わったままでOK |
週末のみ弾く | できれば緩める | 半音〜1音緩める |
1ヶ月以上弾かない場合 | 緩めた方が安心 | 1音〜2音緩めて保管 |
ギター保管時のおすすめ方法

スタンド or ハードケース保管
- ギターを日常的に使用する場合は、ネックに負荷のかかりにくい壁掛けスタンドでの保管がおすすめです。一方、長期間弾かない場合は、ホコリや衝撃から守れるハードケースが最適。ギター全体を包み込むことで環境変化の影響を最小限に抑えます。

湿度管理(40〜60%を目安)
- ギターは木材でできているため、湿度に敏感です。湿度が高すぎると木が膨張し、ネックやボディの変形の原因になります。逆に乾燥しすぎると、割れやヒビ割れが起こることも。湿度計をケース内に設置し、40〜60%の適正湿度を保ちましょう。

乾燥剤や湿度調整アイテムを使用
- 湿度管理には、乾燥剤だけでなく、湿度調整剤(加湿・除湿両方対応)を使うとさらに安心です。特に季節の変わり目やエアコン使用時は湿度が不安定になりがちなので、定期的にチェックして交換しましょう。

長期保管時は弦を1音ほど緩める
- 数週間〜数ヶ月ギターを弾かない場合、弦の張力をそのままにしておくとネックに負担がかかり、反りや歪みの原因に。1音〜2音程度緩めておけば、ネックへのストレスを軽減できます。ただし緩めすぎは巻きがほどける原因になるため、適度に調整することが大切です。
結論:ギターの弦を緩めるかは弾かない期間で決める

- 日常的に弾く場合は、弦を毎回緩める必要はありません。弦の張力はギターの音の安定性に関わるため、毎日練習する方はそのままで問題なしです。無理に緩める必要はなく、むしろ毎回のチューニングが省けるメリットもあります。
- 長期間弾かない場合は、1音程度弦を緩めることが推奨されます。特に数週間〜数ヶ月弾かない場合、弦の張力がネックやボディに負担をかけ続けると反りや歪みの原因になります。適度に弦を緩めて保管することで、大切なギターのコンディションを守れます。
- 湿度・温度管理と合わせて適切な保管を心がけましょう。ギターは木材で作られており、湿度や温度の変化に敏感です。湿度計や湿度調整剤、安定したスタンドやハードケースを使用し、ギターにとって快適な環境を整えることが大切です。
あなたの大切なギターを長持ちさせ、常に良いコンディションで楽しむために、この記事でご紹介したポイントをぜひ実践してみてください!小さな習慣が、ギターの寿命を大きく左右します。