ギターのビビリ音が気になる?原因と直し方を徹底解説

「ギターの音がビビって綺麗に鳴らない……」

弦がビビる原因として多いのが、弦の押さえ方やピッキングの角度といった「弾き方」の問題です。

もちろん、楽器の調整が必要なケースもありますが、まずは自分でチェックできるポイントから潰していくのが解決への近道です。

この記事では、ギターのビビリ音の原因を「技術」と「機材」に分けて分かりやすく解説します。

修理に出す前に、まずはこの記事でセルフチェックをしてみましょう!

目次

ビビリ音とは?放置してもいいのか

「ビビリ音(バズ)」とは、弾いた弦が振動する際にフレット金具に触れてしまい、「ジジジ」「ビーン」といった金属的な雑音が混じる現象のことです。

まず最初に確認すべきなのは、「そのビビリは、演奏に支障があるレベルか?」という点です。

  • エレキギターの場合: 生音(アンプを通さない音)で多少ビビっていても、アンプを通した音に「ジジジ」という音が乗っていなければ、基本的に問題ありません。エレキギターは構造上、弦高を下げると生音はビビリやすくなります。
  • アコースティックギターの場合: 生音そのものを楽しむ楽器なので、ビビリ音は演奏のクオリティに直結します。基本的には解消すべき問題です。

物理的にビビり音を減らすアイテムもあるよ

技術面の原因と対策

「ギターが壊れたかも?」と疑う前に、まずは自分の弾き方をチェックしてみましょう。

実はビビリの原因の半分くらいは、ここにあることも多いのです。

弦の押さえ方とフレット位置

初心者に最も多い原因がこれです。

  1. フレットから遠い位置を押さえている
    フレットの金具から離れた場所(ボディ側ではなくヘッド側寄り)を押さえていませんか? 金具から遠くなればなるほど、弦を強く押さえないと音が安定せず、ビビリの原因になります。
    • 【対策】:できるだけフレットのすぐ近く(際)を押さえるように意識しましょう。これだけで直ることがよくあります。
  2. 押さえる力が弱い
    指の力が足りず、弦がしっかりフレットに固定されていない状態です。
    • 【対策】:指を立てて、指先でしっかりと弦を捉えましょう。

ピッキング角度と強さ

  • 強く弾きすぎている
    弦を強く弾けば振幅(弦の揺れ幅)が大きくなり、フレットに当たりやすくなります。
  • ピッキングの角度
    弦に対してピックを深く入れすぎたり、極端な角度で擦り上げるようなピッキングをすると、弦が暴れてビビリやすくなります。

【対策】 アンプのボリュームを上げて、優しく弾いても大きな音が出る環境を作ってみてください。脱力ができれば、弦の暴れが収まりビビリも減ります。

ギター本体の状態が原因の場合

弾き方に問題がない場合、いよいよギター本体のコンディションを疑います。

主な原因は以下の3つです。

1.ネックの反り・弦高・ナットの溝

これらが物理的な原因のトップ3です。

  • ネックの逆反り(ぎゃくぞり) ネックが弦の張力に負けず、背中側に反り返っている状態です。特にローポジション(1〜5フレットあたり)でビビリが発生しやすくなります。
  • 弦高が低すぎる 弾きやすさを求めて弦高(弦とフレットの隙間)を下げすぎると、弦の振幅スペースがなくなり、全体的にビビリが発生します。
  • ナットの溝が深すぎる ヘッド側の白い部品(ナット)の溝が削れて深くなりすぎると、**開放弦(何も押さえない状態)**でビビリが発生します。これは「開放弦だけビビる」という際の特徴的な症状です。

2. 弦の状態とチューニング

  • 弦が古くなっている 錆びたり変形したりした古い弦は、振動が不規則になりビビリを誘発します。「最近ビビるようになった」と思ったら、まずは弦交換をしてみましょう。
  • ダウンチューニング 半音下げやドロップDなど、チューニングを下げると弦のテンション(張り)が緩みます。緩んだ弦は大きく揺れるため、普段よりビビリやすくなります。ダウンチューニングを常に行う場合は、太いゲージの弦への交換をおすすめします。

3. 自分でできる簡単なチェックと調整

専門的な修理に出す前に、簡易チェックをしてみましょう。

【簡易チェック法】

  1. ギターを構える。
  2. 6弦(一番太い弦)の「1フレット」と「最終フレット」を同時に押さえる。
  3. その状態で、真ん中あたり(12フレット付近)の弦とフレットの隙間を見る。
  • 隙間が全くない(弦がフレットに乗っている) → **「逆反り」**の可能性大。
  • 隙間が名刺1枚分くらい → 正常範囲。
  • 隙間がかなり広い → **「順反り」**の可能性(ビビリより弾きにくさが問題)。

【自分でできる調整:ブリッジサドルの高さ】 エレキギターの場合、ブリッジ部分のネジを回して「弦高を少し上げる」だけで解消することがあります。ネック調整(トラスロッド)はリスクがあるため、自信がない場合は触らないのが無難です。

アコギはサドルを削って調整します。

プロに任せるべきケースと修理費用の目安

以下のような場合は、自分で直そうとせず楽器店やリペアショップ(工房)に相談しましょう。

  • トラスロッドを回しても直らない
  • 特定のフレットだけ音が詰まる(フレットの高さがバラバラ)
  • ナット交換が必要

【修理費用の目安】(※店舗により異なります)

  • 全体調整(セットアップ): 3,000円〜5,000円
  • ナット交換: 5,000円〜10,000円
  • フレットすり合わせ(高さを揃える): 8,000円〜15,000円

プロに見てもらうと、「弾きやすさ」が劇的に変わることが多いので、定期検診だと思って持ち込むのもおすすめです。

ビビリ音とどう付き合うか

最後に大切な考え方をひとつ。 多少のビビリは、ギターの『味』でもあるということです。

ロックやブルースなどのジャンルでは、少し弦がフレットに当たる「バズ音」が混ざることで、アタック感のあるワイルドなサウンドになります。完全にビビリを消そうとして弦高を上げすぎると、今度は左手が疲れて弾けなくなってしまいます。

「アンプを通して気にならなければOK」

「弾きやすさとのバランスが取れていればOK」

これくらいのおおらかな気持ちで付き合うのが、精神衛生上もっとも良い解決策かもしれません。

まとめ:原因を知って楽しく演奏しよう

ギターのビビリ音は、以下の順序で対処しましょう。

  1. まずは「弾き方」を見直す(フレットの近くを押さえる・優しく弾く)
  2. 「弦交換」をしてみる
  3. アンプを通した音を確認する(生音のビビリは許容する)
  4. どうしても直らなければプロに調整(セットアップ)を依頼する

原因が分かれば、無駄に不安になることはありません。 ギターは木でできたデリケートな楽器です。季節や湿度でも状態は変わります。「今日はちょっと機嫌が悪いかな?」くらいの感覚で、コンディションの変化も楽しみながら演奏を続けていきましょう

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